
ニューバランスでよく見られる「ソール剥がれ」や「加水分解」。
長く履いた愛用靴が気づいたらボロッと剥がれていた……そんな経験ありませんか?
今回は、VIBRAM 762K(Q683) FELL RUNNING ソールを使って再構築しました。
目次
ソール剥がれ・加水分解の原因とは?
ソールに使われているポリウレタン素材(PU)は、湿気や温度変化で劣化しやすく、履いていなくても数年で“加水分解”が進んでしまいます。
一見きれいに見えても、内部ではボロボロに。
そのため、履いた瞬間にパカッと剥がれることも珍しくありません。
スタビライザーとは?

スタビライザーとは「かかとを支えるための硬い樹脂パーツ」。
見た目では問題なさそうでも、紫外線や湿気の影響で内部が脆くなっているケースが多いです。
外すときに砕けてしまうこともあり、まさに“修理屋泣かせ”な素材。
今回はこの部分を革巻きに変更して、見た目と耐久性の両方をアップしました。

今回使用したソール:VIBRAM 762K(Q683) FELL RUNNING

(※カラー:クロ)
Vibram社の定番ラグソールで、山道や悪路にも対応する強力なグリップ力が特徴。
見た目のボリューム感もほどよく、ニューバランスのクラシックなフォルムにもマッチします。
Before / After




📷 修理前 → ソールの剥がれ、TPUの劣化
📷 修理後 → Vibramソール+革巻きスタビライザーで再構築
新品のような安定感と存在感。
足元に“重厚感”が戻ってきました。
修理のポイント
- 劣化したTPUパーツは再利用しない
- ソール交換の際は、接着だけでなく構造を見直す
- 仕上げ後の耐久性・デザインバランスを重視
まとめ:ニューバランスを
ニューバランスのソール剥がれは、加水分解していても状態によっては修理可能です。
ただし、素材の劣化が進みすぎている場合は再接着や再構築が難しいケースもあります。
JOURNEYでは、状態を見極めたうえで最適な修理方法や代替プランをご提案しています。
まずはお気軽にご相談ください。
📦 郵送修理も対応しています。
スニーカー・革靴・鞄など、全国からのご依頼をお待ちしています。
